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タイの燃料危機が地方を直撃 漁船操業停止とスタンド枯渇

サムットサーコーンでは漁船が燃料高で操業停止、チョンブリではスタンドの在庫が枯渇。地方ほど深刻な燃料不足が生活と産業を脅かしている。

タイの燃料危機が地方経済を直撃している。サムットサーコーン県では漁船用の「グリーンオイル」が1リットルあたり6.5バーツ値上がりし、操業コストを賄えなくなった漁船が港に戻っている。

サムットサーコーン漁業組合のモンコン・モンコントリラック氏は「燃料費が上がりすぎて海に出られない。政府に介入を求める」と訴えた。同県はタイ最大級の水産加工拠点で、操業停止は食品供給チェーン全体に波及する。

チョンブリ県バンラムン郡カオマイケーオ地区でも3月21日、ガソリンスタンドの軽油・ガソリン在庫が急速に減少した。バンチャック系スタンドの店長ユワディー・インカアムルンポン氏は「朝から給油待ちの列が途切れない」と話した。

燃料危機の影響は都市部より地方で深刻だ。バンコクではスタンドの選択肢が多いが、地方では数少ないスタンドの在庫が尽きると代替がない。農業・漁業は燃料なしに成り立たず、生産者の生活を直接脅かしている。

日本では2011年の東日本大震災後に東北地方でガソリン不足が発生し、政府が緊急輸送を行った。タイでも地方への優先供給が求められているが、流通網の問題で命令が末端に届いていないのが現状だ。ソンクランを前に国内旅行を控える動きも出ており、観光業への打撃も懸念される。