タイ東部チョンブリ県のカオキャオオープン動物園(パタヤ近郊)が、世界的絶滅危惧種「Giant Ibis(ジャイアントトキ/オオトキ)」のひな鳥をインキュベーター(人工孵化器)で初めて孵化させることに成功した。動物園理事長ナロンウィット・チョッチョイ氏が5月19日に発表。タイ国内では40年以上前から野生記録がなく、わずかな飼育施設だけに存在する希少種で、同園が20年以上にわたる繁殖研究の末に実現した歴史的快挙だ。インドシナ・カンボジア・ラオスに分布する東南アジア固有種で、世界的にも保護対象となっている。今後の持続可能な飼育個体群の構築と保護戦略の改善に向けた重要な一歩で、家族連れの観光客にとっても見学価値が高まる。
Giant Ibis(ジャイアントトキ)とは
Giant Ibis(学名: Thaumatibis gigantea、タイ語: ขนาดยักษ์)の特徴:
第1に、世界最大級のトキ種。体長約100cm。
第2に、東南アジア固有種。カンボジア・ラオス・タイ・ベトナム南部に分布。
第3に、国際自然保護連合(IUCN)レッドリストで「Critically Endangered(極めて深刻な絶滅危惧)」に分類。
第4に、世界的な野生個体数推定: わずか200〜300羽程度。
第5に、タイ国内: 40年以上前から野生での目撃記録なし。
第6に、生息環境: 湿地・湖沼・水田・低地林。
第7に、食性: 魚・カエル・甲殻類・水生昆虫。
Giant Ibisは、(a)カンボジアの国鳥、(b)東南アジアの自然保護のシンボル、(c)気候変動・農業開発による生息地破壊で激減、と国際的に注目されている種だ。
20年以上の研究と繁殖努力
カオキャオ動物園のGiant Ibis繁殖プロジェクトは、約20年以上の歴史を持つ:
第1に、初期(2005年頃〜): 親鳥の獲得・飼育環境の整備。
第2に、繁殖研究: 食性・行動・繁殖サイクルの観察。
第3に、ペア形成: 適切な繁殖ペアの選定・育成。
第4に、卵の管理: 自然孵化の難しさから、インキュベーター孵化を試行。
第5に、2026年: 初の人工孵化成功(本記事)。
20年以上の継続研究の末、ようやく実を結んだ歴史的成果。タイの動物園・野生動物保護機構の長期的な取り組みの賜物だ。
インキュベーター孵化の意義
人工孵化器(インキュベーター)による孵化成功の意義:
第1に、自然孵化の困難さの克服。Giant Ibisは飼育環境では自然孵化率が極めて低い。
第2に、ひな鳥の生存率向上。人工管理で温度・湿度を最適化。
第3に、24時間体制の管理。スタッフによる継続的な観察・対応。
第4に、繁殖個体群の構築。今後、他の動物園・保護施設との連携で個体群を増やせる。
第5に、野生復帰の可能性。将来的には自然界への放鳥プログラムも視野。
カオキャオオープン動物園について
カオキャオオープン動物園(Khao Kheow Open Zoo)の概要:
第1に、所在地: チョンブリ県シーラチャ郡(パタヤ・シーラチャから車で30分)。
第2に、面積: 約2,000ヘクタール(タイ最大級)。
第3に、運営: タイ動物園機構(Zoological Park Organization, Thailand)。




