タイ東部チョンブリ県バンラムン郡ナークルア町モー2(パタヤ近郊)のスクンビット通り・ワット・チョンロム前で5月16日深夜(マッカサン事故と同夜)、ミャンマー人と思われるティーンギャング約10人がタイ人16歳少年を集団暴行する事件が発生した。加害者は被害者の靴1足を奪い、長袖シャツを引き剥がし、最後には唾を吐きかけて立ち去った。被害者の兄がFacebookで犯行の様子を写真付きで「外国労働者ギャングが10対1で集団暴行、車を破壊」と告発し、SNSで拡散して警察が捜査着手した。バンラムン警察は防犯カメラを精査して容疑者を追跡中だ。タイ駐在員家庭・観光客にとっては、パタヤ近郊エリアの治安リスクを再認識する事件となる。
5/16深夜のパタヤ近郊で発生
事件発生は5月16日深夜0時頃(午前0時頃)、チョンブリ県バンラムン郡ナークルア町モー2のスクンビット通り(チョンブリ向け車線)、ワット・チョンロム寺院前付近。
被害者の兄がFacebookに投稿した内容によれば、被害者は16歳のタイ人少年で、夜間にスクンビット通り沿いを移動中にギャングに遭遇。加害者は10人前後のティーンエイジャーで、3〜4台のバイクで集団走行し、被害者を取り囲んだ。
「10対1」の数的優位で集団暴行が始まった。
暴行の具体的内容
被害者の兄の投稿によれば、加害者は次の4つの行為を行った。
第1に、車両への破壊行為。被害者の側にあった車を殴打して損壊。
第2に、靴の強奪。被害者の靴を1足奪った。
第3に、衣服の引き剥がし。被害者の長袖シャツを破って引き剥がした。
第4に、唾の吐きかけ。最後に被害者に向けて唾を吐いて屈辱を与え、その場を立ち去った。
兄の投稿は「外国労働者ギャング(アモーン市場ナークルア辺り)の傲慢さは行き過ぎ。集団でバイクで走り回り、タイ人を10対1で集団暴行し、車を破壊し、靴まで奪っていく」と強い怒りを表明している。
バンラムン警察の捜査
5月18日時点で、バンラムン警察は事件の捜査に着手している。捜査の進め方は次のとおりだ。
第1に、現場周辺の防犯カメラ映像の精査。スクンビット通りのワット・チョンロム前は商業エリアでカメラ設置箇所が多く、加害者のバイク車両・顔の特定を進める。
第2に、目撃者からの聴取。深夜時間帯だが、深夜営業の店舗・通行人からの情報を集める。
第3に、ナークルア地区の外国人労働者居住エリアの捜査。「アモーン市場ナークルア」周辺は外国人労働者(特にミャンマー人)が多く居住・労働するエリアで、容疑者特定の手がかりを探る。
容疑者特定後は、集団暴行・器物損壊・強盗・入国管理法違反などの複合罪状での立件が想定される。
「外国労働者ギャング」問題の背景
タイには公式統計で約400万人の外国人労働者が居住しており、その大半がミャンマー・カンボジア・ラオス出身だ。多くは合法的に労働許可を得て働いているが、(a)無許可労働、(b)犯罪組織への関与、(c)未成年の管理されない労働、などの問題も存在する。
特にパタヤ・バンラムン地区は、(1)観光地としての需要で外国人労働者が集中、(2)サービス業・建設業で大規模に雇用、(3)夜間営業店舗が多く、外国人ティーンが夜遅くまで街にいる構造、という条件が重なる。
タイ政府は外国人労働者の犯罪関与への取り締まりを強化しているが、現場の治安問題は完全には解消されていない。
関連背景
パタヤ・チョンブリ地域に住む駐在員家庭、または観光で訪れる日本人にとって、本事件はいくつかの重要な留意点を示す。
第1に、深夜時間帯(22時以降)のパタヤ・ナークルア・バンラムン地区の徒歩・自転車移動は避ける。タクシー・Grab・自家用車での移動が安全。
第2に、ティーンエイジャーの単独行動を避ける。集団に取り囲まれた場合、抵抗せずに金品を渡し、安全確保を最優先。
第3に、事件に遭遇した場合の連絡先:(a)観光警察1155番(24時間英語対応)、(b)在タイ日本大使館02-696-3000、(c)Pataya警察1167。
第4に、外国人ギャング遭遇時は「冷静に対応」「無闇に挑発しない」「逃げ場所を確保」を心がける。
第5に、自家用車での移動でも、駐車場所・夜間ドアロックを徹底。本事件では被害者側の車も破壊された。