チェンライ県ティアン郡で5月11日午後5時11分、24歳の男性シワコーン氏(愛称ポン)が友人プピスット氏(22歳)と商品レビュー動画を撮影中に突然銃撃され、右腕に銃弾を受けた。容疑者は44歳の近隣住民ジーラポン氏(愛称ポン)で、「以前からライブ配信の音量がうるさいと不満を持っていた」と警察の事情聴取で述べた。
事件の経緯
シワコーン氏らがバーン・トゥンチャレーン(プローン町12組)で撮影を行っていたところ、ジーラポン容疑者が銃を持って近づき1発発砲した。弾丸はシワコーン氏の右腕に命中し、容疑者はその場から逃走した。
翌5月12日、サ・パイ・ムアン・ティアン警察署とチェンライ県警察特殊部隊が合同で捜索を行い、村から約10キロ離れたゴム園内に隠れていた容疑者を逮捕した。
薬物が絡む近隣トラブル
地元の村長は「容疑者は薬物関係者で、村の危険人物として以前から問題になっていた」と証言した。タイ北部の農村部ではメタンフェタミンの流通が深刻な問題となっており、薬物使用と銃所持が組み合わさることで今回のような事件に発展するケースが後を絶たない。
タイは合法の銃ライセンス保有者が約450万人に上る東南アジア最高の銃所有率を誇り、違法銃の流通も数百万丁規模とされる。アヌティン首相が同月12日に2026年9月の銃携帯許可一律廃止を表明したばかりのタイミングで起きた事件となった。
タイ地方のライブ配信文化が背景に
シワコーン氏のような若年層がSNS(TikTok・Facebook・YouTube)で商品レビューや日常動画を投稿し収入を得るスタイルは、タイの地方でも急速に広がっている。一方で撮影時の音量が近隣住民とのトラブルを生むケースも増えており、地域の調停制度が追いついていない現状がある。容疑者に対しては殺人未遂罪や銃刀法違反などの適用が見込まれる。