日本の格闘技スター瀬川タケル選手(Takeru Segawa)が、4月29日のONE Samurai 1大会でタイのスター選手ロットタン・ジットムアンノンに勝利したフライ級ONEキックボクシング暫定王座決定戦の試合後、自分の脚が骨折していたことに気付いたとSNSに投稿し、ファンを驚愕させた。タケルは「試合後ずっと脚が痛かったが、何回か検査して足の骨折と判明した」とコメントし、「最後の瞬間まで(Natural Born Krusher)の名にふさわしい戦士でいられた、勝てて本当によかった」と勝利の喜びと闘志を伝えた。この試合は同選手の正式な現役引退試合となった。
試合は4月29日、日本の格闘技ファン全員の前で開催されたONE Samurai 1大会。タケル選手は、タイのファイトイメージを象徴するスター選手ロットタン・ジットムアンノン(タイ語:รถถัง = 戦車を意味する)にノックアウト勝ちを収め、フライ級ONEキックボクシング暫定王座を獲得。タイ・日本両国のファンが固唾を呑んで見守った大一番で、本人にとっても格闘技人生の集大成となる試合だった。
驚くべきは、勝利後にタケル本人が自分の脚の状態を知ったタイミングだ。「試合後ずっと痛みを抱えていたが、検査を重ねた結果、足の骨が折れていたと判明」と本人がSNSで明かした。試合中は脚の異常を意識せず戦い抜き、結果的にロットタンをノックアウトしての勝利となった。
タケル選手のキャプション全文は次の通り。「ロットタンとの試合後、ずっと脚が痛かった。検査を重ねたら、足が折れていたと分かった。最後の瞬間まで、僕は『Natural Born Krusher』の名にふさわしい戦士でいられた。試合はもうないので、長く治療期間を取ろうと思う。最後まで勝てて本当によかった」。Natural Born Krusherは同選手の代名詞となるニックネーム。
引退の経緯も注目される。タケル選手は今回のONE Samurai 1大会を最後に、正式に格闘技選手としての現役引退を宣言。日本のファン全員の前で、タイ屈指のスター選手に勝利して華麗に去るというストーリーは、日本格闘技界の象徴的な物語となった。同選手は日本キックボクシング界で長年トップ選手として君臨し、K-1 World GP 2連覇など輝かしい実績を持つ。
ロットタン・ジットムアンノン選手はタイ国民のヒーロー的存在だ。タイ語の「ロットタン(รถถัง)」は戦車を意味し、その圧倒的なパワーとストイックなファイトスタイルからつけられたリングネーム。試合は0万人規模のタイ・日本両国民の感情を巻き込んだ国際イベントとなり、勝敗を超えて両国の格闘技ファンに深い印象を残した。
格闘技選手が「試合中の負傷に気付かない」現象は、戦闘モードでのアドレナリン分泌・痛み感覚抑制の生理的メカニズムによる。試合中は集中力が極限まで高まり、脳が痛み信号を抑制する。試合終了後、アドレナリン値が低下するにつれて痛みが顕在化する。タケル選手のケースは、その典型例と医療関係者も指摘する。
タイ在住の日本人格闘技ファンにとっては、この物語が「タイ・日本の格闘技絆」を象徴する事件として強い印象を残す。両国の格闘技交流は、(1)日本人選手がタイのムエタイで修行、(2)タイ人選手が日本のK-1で活躍、(3)ONE Championshipなどの国際大会で共演、というパターンで進化してきた。タケル選手の引退と「脚骨折での勝利」は、その文化的絆を深める象徴的瞬間となった。