ランプン県メーター郡の幹線道路で2026年5月11日、サイドカー付きバイク(サームロー型)が18輪トレーラートラックと正面衝突し、50歳の男性が即死した。事故はタチャーク〜メーター間の道路上、メーター病院の手前約6キロの地点で発生した。
警察の現場検証によると、サイドカー付きバイクが対向車線に飛び出してトラックと衝突した可能性が高い。バイクは大破し、乗っていた男性はほぼ原形をとどめない状態で死亡した。顔面から頭部にかけての傷、左腕の切断、右膝の裂傷などが確認された。18輪トラックも衝撃で前部が損傷したが、ドライバーは軽傷だった。
ランプンはチェンマイの南に隣接するタイ北部の県で、農業・工業が混在する地域だ。タチャーク〜メーターの道路は曲がりくねった山岳道路を含むルートで、大型トラックの通行も多い。地元の警察記録によると、この区間での交通事故は年に数件発生しており、当局が注意喚起を続けている。
タイは交通事故死亡者数が世界的に見ても非常に高い水準にある。WHO(世界保健機関)の2023年データでは、タイの交通事故による年間死亡者は人口10万人あたり約32人で、日本(約2.3人)の約14倍だ。バイク事故の割合が特に高く、全交通死亡者の70〜80%をバイク関連が占める。
サイドカー付きバイク(原タイ語:รถจักรยานยนต์พ่วงข้าง)は農村部で農具・農産物の輸送に広く使われる。制動力や旋回性能が標準バイクと大きく異なり、未熟な操作や積載過多が事故につながりやすいとされる。タイ陸路運輸局はサイドカー付きバイクの国道走行に速度制限と特定条件を設けているが、農村地帯では実質的に取り締まりが行き届かない現状がある。