タイ航空が5月8日、マイル運用の幅を広げる新サービス「Cash + Miles」を始めた。Royal Orchid Plus(ROP)会員が、貯めたマイルを航空券の購入代金から即時に割り引ける仕組みで、現金との併用も可能だ。マイルだけでは特典航空券に届かない場合でも、有効活用しやすくなる。
タイ航空が「Cash + Miles」を開始、ROP会員向けに新オプション
タイ航空は5月8日、マイル積立プログラムRoyal Orchid Plus(ROP)の会員に向けて新サービス「Cash + Miles」を投入した。これまで会員はマイルを「特典航空券」として全額消費する形でしか使えなかったが、今後は現金で支払う航空券の代金から、所有マイルを使って即時に割引を受けられる。タイ航空公式サイト thaiairways.com 経由で予約可能で、5月8日から運用が始まっている。
マイルだけで特典券に届かなくても柔軟に充当、ROP会員の選択肢が拡大
これまでROPの特典航空券は、必要マイル数に届かないと利用できず、ぎりぎり手前で貯まったマイルが「死蔵」状態になることが多かった。Cash + Milesでは、その手前のマイルを現金併用で消化できる。航空券の片道、往復、季節価格に応じてマイル投入量を自分で調整でき、長距離フライトを丸ごとマイル支払いするか、短距離は一部マイル併用で済ませるかという使い分けもしやすくなる。
即時席確定が可能、フライト混雑期にも空席をつかみやすい
特典航空券は人気路線だと座席枠が限られ、特に日本路線(バンコク〜羽田、成田、関空、福岡、札幌など)は予約が取りにくい時期がある。Cash + Milesは現金支払いと同じ扱いで席が確保されるため、特典枠の有無に関係なく即時席確定が可能だ。年末年始やソンクラン、ゴールデンウィークなど、駐在員の帰省シーズンにマイルを「半分割引券」のように使える点はメリットになる。
在タイ日本人駐在員のマイル運用、年数回の帰省・出張に効果
タイに駐在する日本人にとって、ROPのマイルは出張で貯まりやすい資産だ。スターアライアンス系のANAマイルとも相互交換ができるため、ROPに貯めるかANAに振るかの選択肢があるが、ROP直接利用は手数料がかからない点が強みだ。今回の新サービスは、ROP残高をスムーズに消費できる仕組みで、毎年数千〜数万マイルを「次の特典航空券まで足りないまま使えない」状態から解放してくれる。マイルの有効期限が近い人にとっては、現金併用での即時活用が現実的な選択肢になる。