ウドンターニー県にあるがん専門病院の元経理職員が、約2,300万バーツ(約1億1,500万円)を横領した疑いで逮捕された。逃亡中は身元を隠し、揚げ豚の屋台を営んでいた。
反汚職行為委員会(PACC)エリア4の発表によると、逮捕されたのは同病院の元財務・会計担当者の女性。4月6日午後、ウッタラディット県で身柄を確保された。
女性は在職中、54回にわたって虚偽の支出伝票を作成し、病院の予算から計2,300万バーツ超を不正に引き出していた。横領した金はメコン川を越えてラオス側のカジノに持ち込み、ギャンブルに費やしていたという。
不正が発覚した後、女性は姿を消した。PACCは2025年5月に逮捕状を取得し、1年以上にわたって行方を追っていた。女性はまずランプーン県に潜伏し、その後ウッタラディットに移動。地元で豚の揚げ物を売る屋台を開業していた。
捜査の転機となったのは情報提供者からの一報だった。「容疑者に似た女性が豚揚げ屋をやっている」との情報を受け、PACCの捜査官がウッタラディット県警と合同で張り込み捜査を実施。身体的特徴が一致したため、逮捕に至った。
タイでは公立病院の経理不正が後を絶たない。がん患者のための予算がカジノに消えていたという事実は、地元でも大きな衝撃を持って受け止められている。
