タイ警察のサイバー犯罪対策部門が、違法な人民元両替ウェブサイトを運営していたグループを摘発し、4人を逮捕した。わずか7か月間で約10億バーツ(約49億円)が流通していたという。
逮捕されたのはスパーンさん(37歳・女性)、カーオナーさん(35歳・男性)、カンニカーさん(30歳・女性)、アリスさん(34歳・男性)の4人。経済犯罪捜査局(ポーオーソー)の指揮のもと、外国為替取引法違反および無許可の国際送金の容疑で身柄を確保された。
グループはウェブサイトを通じて人民元とタイバーツの両替サービスを提供し、タイ国内の中国人コミュニティや中国との取引がある事業者を主な顧客としていた。正規の銀行や認可された両替所を経由しないため、マネーロンダリングや詐欺の温床となる危険性が高い。
警察は利用者に対し、無認可の両替サービスを利用するとアカウント凍結や詐欺被害のリスクがあると警告している。タイ在住の日本人も人民元を扱う場面があり得るが、必ず認可済みの正規両替所を利用すべきである。
タイでは近年、中国資本の流入に伴い違法な金融取引が増加しており、当局は取り締まりを強化している。先日はバンコクの高級コンドに隠されたSIMボックスが摘発されるなど、外国人が絡む金融犯罪の摘発が相次いでいる。