サムットプラーカーン県バーンプリー郡で、薬物捜査の警察が民家に踏み込んだ際、家主の男が「仏法僧の力で目を隠す」と呪文を唱えて挑発する一幕があった。だが当然ながら呪文は効かず、覚醒剤が見つかって逮捕された。
バーンプリー署の捜査チームが裁判所の捜索令状を持って民家に突入すると、家主のチャーノン(42歳)とティーラポン(55歳)が在宅していた。チャーノンは薬物の所持を否定し、「どうぞ好きなだけ探してくれ」と挑発。さらに「プッタン・バンター、タンマン・バンター、サンカン・バンター」と仏教の三宝(仏法僧)を引き合いに出した呪文を大声で唱え始めた。「この呪文で隠しているから絶対に見つからない」という趣旨だ。
しかし捜査員は冷静に家宅捜索を続行。結果、覚醒剤の結晶(アイス)5袋(計6.04グラム)と覚醒剤錠剤(ヤーバー)26錠を発見した。呪文の効果はゼロだった。2人はその場で逮捕され、薬物所持の容疑で送検された。
タイでは一部の犯罪者が呪術や護符の力を信じて犯罪行為を「守ってもらえる」と考えるケースがある。警察と犯人のやり取りがまるでコントのような展開になるのもタイならではだ。当然ながら、いかなる呪文も法の目をくらますことはできない。