タイ人身売買対策警察(ปคม.)は3月26日、中国人サイバー詐欺組織の幹部を逮捕したと発表した。容疑者のナーウィン(30歳、苗字非公開)は、中国人詐欺グループを国境経由でタイに密入国させ、国内に活動拠点を構築しようとしていた疑いが持たれている。
逮捕は裁判所の令状に基づき、ปคม.の第2課が実行した。ウィタヤー・シープラソートパープ ปคม.局長の指揮のもと、サイバー犯罪の国際的な連鎖を断ち切る作戦の一環だ。
タイは近年、ミャンマーやカンボジアを拠点とするサイバー詐欺組織の中継地点として利用されるケースが増えている。組織は国境の管理が緩い地点を利用して人員を移動させ、バンコクや地方都市にコールセンターや詐欺拠点を設置する。
中国当局もタイ側と連携して自国民の詐欺組織摘発を進めている。タイに逃げ込んだ組織幹部の引き渡し要請が増えており、両国間の法執行協力が強化されている。
サイバー詐欺はタイの治安と国際的な評判に関わる問題だ。観光地としてのイメージを守るためにも、詐欺組織の拠点化を防ぐことが急務となっている。