ホルムズ海峡付近で攻撃を受けたタイの貨物船「マユリー・ナーリー」号に、タイ人技術者3人が取り残されている。乗組員20人は救助されたが、3人は損傷した船内にとどまっている。
タイ海軍と外務省が共同で救出作戦を進めている。しかし紛争地帯での銃撃が続いており、救助船が接近できない状況だ。海軍は「乗組員の安全を最優先に、慎重に作戦を進めている」と説明した。
「マユリー・ナーリー」号はオマーン沖を航行中に攻撃を受けた。ホルムズ海峡は世界の原油輸送の約2割が通過する要衝で、イラン戦争の激化とともに民間船舶への攻撃リスクが高まっている。
日本もホルムズ海峡に依存するエネルギー輸入国だ。2019年にはホルムズ海峡付近で日本の海運会社が運航するタンカー「コクカ・カレイジャス」号が攻撃を受けた。今回のタイ貨物船の事例は、海上交通路の安全が再びアジアの課題となっていることを示している。
タイ政府はイラン戦争に直接関与していないが、自国民の安全確保と海上貿易の維持という2つの課題に直面している。救出作戦の行方が注目される。