タイ気象局が5月20日朝、警報第15号(通し番号75/2569)を発表した。前日の警報14号(5/19発令、影響5/20-21)を更新する内容で、影響期間は5月20日〜21日まで継続。北部・東北部上部・中部・東部・南部西岸で「激しい雨〜非常に激しい雨」、アンダマン海上部(プーケット以北)で波高2〜3m(雷雨時3m超)が継続する。
警報14号(5/19発令)→当日朝の56県予報(5/20)→警報15号(5/20発令、5/21まで継続)、と気象局からのアラートが連続して更新されている雨期入り後の本格雨フェーズ。山岳地帯の鉄砲水、低地の冠水、海上の高波という3つのリスクが重なっており、観光客・在住者・物流関係者は週末まで警戒の継続が必要だ。
警報15号の主な内容
タイ気象局警報第15号(2026年5月20日発令)の要点を整理する。
- 影響期間: 5月20日〜21日(継続中)
- 雨量: 全国的に増加、特に激しい雨〜非常に激しい雨の地域あり
- 影響地域: 北部、東北部上部、中部、東部、南部西岸
- 要因: 西南モンスーンが「やや強い」状態でアンダマン海・タイ・タイ湾を覆う、ベトナム北部に低気圧帯
- リスク: 累積降雨による鉄砲水・山岳地帯の山洪、特に山麓・川沿い・低地
海上の警報は次の通り。
- アンダマン海上部(プーケット以北): 波高2〜3m、雷雨時3m超
- アンダマン海南部・タイ湾上部: 波高約2m、雷雨時2m超
- 小型船は出港禁止継続(アンダマン海北部)
警報14号→15号で何が変わったか
警報14号から15号への更新内容は、(影響期間の延長)、(降雨強度の維持)、(海上波高の継続)、の3点に集約される。
影響期間は警報14号で「5月20日まで」とされていたが、警報15号で「5月21日まで」に延長。雨期入り後の本格雨フェーズが、想定より長引いている。
降雨強度は「激しい雨〜非常に激しい雨」のレベルで継続。警報14号と比べて強度自体に大きな変化はないが、長時間継続することで「累積降雨」のリスクが高まっている。長雨で土壌が水を含みきった状態では、追加の降雨で一気に鉄砲水・地滑りが発生しやすい。
海上の波高はアンダマン海上部で2〜3m、雷雨時3m超の状態が継続。プーケット・クラビ・パンガー・トラン・サトゥンの観光ボート・フェリーは終日運休の可能性が高い。
鉄砲水・山洪リスクの高い地域
気象局が特に警戒を呼びかけている地域:
- 北部山岳地帯: チェンマイ・チェンライ・ナーン・メーホーンソン・ターク
- 東北部上部: ルーイ・ノンカイ・ブンカン・ナコンパノム
- 東部丘陵: チャンタブリ・トラート・サケオ
- 南部西岸内陸: クラビ・トラン・パンガー
これらの地域では、地元自治体・災害局(ปภ.)・軍の防災部隊が、土嚢設置・避難所準備・住民への警報発信を24時間体制で実施中。前日5月18-19日にはターク県プパフラー郡の小学校で実際に山洪が発生し、第423歩兵中隊が土嚢で校舎を守った事案も既に発生している。
バンコク・首都圏の状況
バンコクと首都圏では、5月20日の降雨確率は60〜70%。スクンビット低地、ラチャダピセック、ラーマ4、サートーン、トンブリーの一部で、夕方〜夜にかけて短時間集中豪雨の可能性。
特に通勤・通学のラッシュ時間帯(17〜19時)に大雨が重なると、地下鉄MRTの一部出入口、BTSの階段、地下駐車場、バス停・タクシー乗り場周辺などで足元の冠水が起きやすい。
バンコクメトロ局(BMA)は警報14号発令の段階から、市内主要排水ポンプの稼働状況・低地モニタリング・冠水時の通行止め判断を24時間体制で監視している。警報15号への更新を受けて、監視期間を5月22日朝まで延長した。
関連背景
雨期入り後の本格雨が5月21日まで継続する状況、駐在員家庭が確認しておきたいこと。
通勤・通学のスケジュールは、いつもより15〜30分早く出る前提で動く。スクールバス・運転手の運行ステータスを朝晩確認する。雨が強くなる夕方は早めに帰宅する判断も視野に。
家庭の備えとして、玄関ドア下の止水テープ、地下駐車場の排水確認、エアコン室外機の防水カバー、ベランダ排水口のゴミ除去を、週末にまとめて点検する。
外出時は、屋根のある商業施設(Iconsiam、Emsphere、Central Embassy、Siam Paragon、Emporium)を選択肢に。屋外市場・屋台街・カオサンは雨で機能が落ちる場面が増える。
南部観光地(プーケット・クラビ・サムイ)への週末旅行を計画している場合、5月22日(金)時点で気象局の追加発表を必ず確認。フェリー・ボート・スピードボートツアーの催行可否が、当日朝の判断になることが多い。
まとめ
タイ気象局警報15号で、5月21日までの「雨期本格雨フェーズ」が継続することが確定。鉄砲水・山洪・海上3mの3つのリスクが重なる中、観光客・在住者・物流関係者は警戒継続が必要。次の発表は5月21日朝の警報16号(更新版)で、雨期の本格化が終わるか、さらに延長されるかが見えてくる。